2024年 02月 05日
2/4 井戸弁護士講演とデモがありました♪ (さいなら原発・びわこネットワーク) |
2月4日(日)、さいなら原発・びわこネットワーク総会と合わせ、井戸謙一弁護士の講演とデモが行われました♪
今回の地震により志賀原発ではトラブルが多発しました。それでも大事故に至らなかったのは幸運が重なったからだと指摘されました。
幸運1 志賀原発は震度7を免れた 志賀町は最大震度7でしたが、震度7を記録したのはK-NETという地震観測網の富来観測点でした。そこでは2828ガルが観測されたのに対し志賀原発は震度6弱で、北陸電力の発表では原子炉建屋地下2階で399ガルだったとされています。
幸運2 志賀原発は隆起を免れた 地震で4メートルも隆起し陸化した沿岸がありました。その区域は能登半島の北東先端付近から志賀町富来付近に及んでいます。志賀原発の敷地が隆起すれば、建物の損壊のほか冷却水をとりこめなくなる恐れがあります。
幸運3 とんでもない短周期地震動に襲われなかった K-NET富来観測点の記録によれば周期0.5秒以下の短周期地震動が12Gという途方もない揺れ方をしています。幸い原発は強い短周期地震動に遭わなかったのですが、志賀原発1号機の原子炉建屋や圧力容器などの施設は短周期地震動で共振し破壊されやすいため、この地震動に遭遇すれば大変なことになったかもしれません。 (一部の周期では基準地震動を越えたとされており、剥ぎ取り解析という解析を行えば、その範囲・程度は大きくなる可能性が高い)
ついで井戸弁護士は大きく2つの教訓を上げました。
教訓1 地震のことはまだよくわかっていない 例えば①活断層の存在、位置、規模 例えば②活断層の連動の可能性
教訓2 避難計画は絵に描いた餅 屋内避難ができない。逃げ出せない。(道路は寸断、空路も海路もダメ) 志賀原発より北の奥能登の人は南に避難できない。モニタリングポストが測定不能になり避難指示、安定ヨウ素剤配布ができない。 地方自治体職員に避難対応する余裕がない
あらためて、原発が大事故と常に隣り合わせであることを実感し、大事故が起こる前に廃炉にしなければと身が引き締まる思いでした。
井戸弁護士は、近年注目されている「震源極近傍地震動」について、また、関西電力による地下構造評価の欺瞞についてお話しされました。 まとめとして能登半島地震の教訓を今後の裁判に生かすため、避難計画に実効性がないこと、地震予知は困難で地震動予測は信頼できないことを市民に広げ裁判官に理解してもらうことが必要と訴え講演を終わりました。
質疑に応える井戸弁護士 ↓ 講演終了後、会場前からデモに出発♪
井戸弁護士は、裁判官だったころに、志賀原発訴訟において運転差し止め判決を下したまさにその人です。1月1日に起きた能登半島地震の教訓からお話が始まりました。
使用済み核燃料の行き場はないぞ! 老朽原発うごかすな!
ご参加の皆さま、お疲れさまでした。原発廃炉へ向け頑張りましょう♪
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by nonukes_shiga
| 2024-02-05 09:01
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