1月19日、滋賀県庁前座りこみでした(第151回) |
1月19日(木)、滋賀県庁前座り込みをしました(第151回)。
冬だから当たり前ですが今日も寒いです。しかし、継続は力なりで、私たちの意思を示し続けることが大切です。
今日の話題はこちら。原発の中央制御室の空調配管で腐食による穴が見つかっている件です。
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原発40基、詳細点検せず=配管腐食、再稼働の川内・伊方も-電力各社
2017/1/15 8:35
運転中や運転可能な全国の商用原発42基のうち40基で、重要設備である中央制御室の空調換気配管の詳細な点検が行われていなかったことが14日、原発を保有する電力9社と日本原子力発電への取材で分かった。中国電力島根原発2号機(松江市)の換気配管では腐食による穴が多数見つかっており、事故が起きた場合に機能を維持できない恐れがある。
中国電は昨年12月、運転開始後初めて島根2号機で配管に巻かれた保温材を外し、腐食や穴を発見。必要な機能を満たしていないと判断し、原子力規制委員会に報告した。再稼働した九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)や関西電力高浜原発3、4号機(福井県)、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の点検でも保温材を外していない。点検方法は各社の判断に委ねられており、規制委は全国の原発の実態を確認する。
中央制御室は原発を運転・監視する中枢施設で、運転員が24時間常駐する。通常は配管を通じて外気を取り入れ換気するが、事故発生時には外気を遮断し、機密性を保つ機能が求められる。
原発を保有する各社によると、島根2号機と北陸電力志賀原発1号機(石川県)を除く40基で、保温材を外さないまま配管の外観点検が行われていた。40基には東京電力福島第2原発の4基も含まれる。外気取り入れ口付近の目視点検や異音検査などが実施された例はあったが、配管の保温材を全て外した上での目視確認は行っていなかった。
一方、北陸電は2003年に志賀1号機の配管でさびを発見。保温材を外して点検し、06年に取り換えた。
規制委は島根2号機で見つかった腐食について「規制基準に抵触する可能性がある」とみている。中国電は「海に近いため塩分を含んだ空気が配管に流れ込み、腐食が進んだ可能性がある」と説明している。
日本の原発は発電用タービンを回した蒸気を海水で冷却し循環させるため、海辺に立地している。
40基の内訳は北海道電力泊原発1~3号機、東北電力東通原発1号機、同女川原発1~3号機、東京電力福島第2原発1~4号機、同柏崎刈羽原発1~7号機、中部電力浜岡原発3~5号機、北陸電力志賀原発2号機、関西電力美浜原発3号機、同大飯原発1~4号機、同高浜原発1~4号機、四国電力伊方原発2、3号機、九州電力玄海原発2~4号機、同川内原発1、2号機、日本原子力発電東海第2原発、同敦賀原発2号機。
以上引用
記事にあるように、中央制御室の配管は事故時に気密性を保つ機能が必要なので、単なる空調配管の穴ではすまない問題です。ところが、全国の40基で運転開始から長年の間、保温材を外さずに外観だけて点検を済ませていたというのです。規制委員会も「規制基準に抵触する可能性がある」としています。
全国42基の商用原発のうち、最も古いのが関電高浜1号機(42年)で、高浜2号機(41年)、美浜3号機(40年)と合わせ40年越えの3基が、昨年20年の運転延長が認められました。しかしその時点では島根2号機の腐食は明らかになっていませんでした。そして川内原発1、2号機や高浜3、4号機、伊方3号機、さらに玄海3,4号機も保温材を外した点検は行っていないといいます。
老朽原発も実態不明=運転延長の高浜、美浜-配管厚さ1ミリ未満も
腐食が見つかった島根原発2号機(松江市)の空調換気配管について、中国電力は運転開始から昨年12月までの約28年間、保温材を外した点検をしていなかった。原発を保有する各社は、ほぼ同様の点検を行っており、運転期間が長い老朽原発ほど腐食が見落とされている可能性が高そうだ。
全国の商用原発42基のうち、最も古いのは関西電力高浜原発1号機(福井県)で運転開始から42年が経過している。高浜2号機は41年、関電美浜原発3号機(同)も40年を過ぎた。この3基は昨年、原子力規制委員会が運転期間を原則40年とするルールの例外として、20年間の運転延長を認めた。
だが、延長を認可した時点で島根2号機の配管腐食問題は明らかになっていなかった。運転開始から28年に満たない原発でありながら、保温材の下から多数の腐食や穴が見つかり、衝撃が広がった。
新規制基準によって再稼働した九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)や高浜3、4号機の運転期間は31~32年。島根2号機より古いが、いずれも保温材を外した点検は行われていない。
中国電によると、島根2号機の換気配管で長さ約1メートルの穴が見つかった部分は厚さ0.8ミリ。腐食が確認された配管の材料は、腐食に強いとされるステンレス鋼板や亜鉛めっき鋼板だ。原発を保有する各社も同様の材料を使っている。
だが、配管を水分や塩分を含んだ空気が通り続ければ、腐食やさびの発生は避けられない。全ての保温材を外して確認しない限り、腐食がないと言い切れない状況だ。(2017/01/14-14:38)
以上引用
というわけで、このほかにも大きな見落としがあるままで再稼働や老朽原発延長認可がされているのではないか、と疑念がわくのも当然です。「規制基準に抵触する可能性がある」なら今までの審査もやりなおさないといけないのでは?
次回の県庁前座り込みは
2月2日(木) 午後4時~7時
滋賀県庁正面噴水前
です。