2016年 08月 05日
福島事故の被害の事実を消してはならない |
平和と民主主義をめざす全国交歓会の発言から。7月30日、大阪にて。
福島原発かながわ訴訟原告団
団長 村田 弘 さん
福島県南相馬市から横浜市へ避難。2013年から国、東電の責任追及、完全賠償、ふるさと喪失の補償をもとめて集団訴訟を闘っておられます。
◆住宅提供打ち切りで避難者を切り捨て
福島事故から5年4カ月がたちます。今避難者はとても追い詰められています。あと8カ月後に12500世帯、32000人が住宅提供を打ち切られるのです。避難指示区域外から避難しているという理由だけで、これまで災害救助法の適用によって唯一国が責任をはたしてきた住宅提供を、来年3月で打ち切るというのです。
今、福島県職員と避難先の自治体職員がペアになって一人一人の避難者に「3月で出ていてもらいます」と説得してまわっています。こんな事実ご存知でしょうか。打ち切りの対象になっている人たちは、帰れるなら誰だって帰りたいに決まっています。ところが、県内の放射線の状況は、20ミリシーベルトという放射線管理区域の4倍です。そんなものさしで計って、それ以下になったから戻れ、災害救助法適用は限界だという一方的な理由で住宅を奪われるのです。
◆暴力による切り捨ては沖縄と同じ
今回、対象になっている人たちは、東電からは大人一人8万円という見舞金にもならないような賠償金を渡されただけで、家族別れ別れになりながら、子どもを放射線の影響から守りたいと県外に避難していたわけです。子供さんも成長し、ようやく生活が苦しいながらも安定してきた、そこにもってきて、住宅提供を打ち切るのは、路頭に迷えと言っているに等しい。理屈を超えて人道問題だと思っています。
実は3月までに、これまで避難指示が出ていたところも指示を解除するという方針を決めているんです。飯館村を含めて主だったところは避難指示を解除すると。そして、帰還困難区域にも決着を付け、賠償も打ち切り、被害処理は終わったことにしようとしている。沖縄のように機動隊はいないけれども、人々の生活を暴力的に切り捨てるという意味で、沖縄で起こっているのと同じことが福島で展開されているとご理解いただきたい。
◆被害の事実を消してはならない ―命を守る連帯を
安倍はなぜこんなことをするのか。原発を再開し輸出していくためには福島の被害が目障りなんです。これを消してしまえば政策を進められるというのが第一の狙いだと思います。あと2年くらいで原発事故の被害を消し去る、住んでいた人々のうけた被害も消し去られる…許されていいはずがない。今、必死になって交渉をしているところです。
神奈川の障がい者施設で惨劇が起こりました。人の命を何とも思わない思想が、ついにここまで来たかと背筋がぞっとする思いがします。福島原発被害についても、沖縄での権力の無法な暴力にも、もう一度、人の命とは何なのかというところに立ち戻り、命を守る連帯でやっていきたい。どうかよろしくお願いします。
原発は、命を踏みにじってかえりみない社会の象徴だと思います。
一人の命を互いに大切にできる社会へ。原発なくしましょう♪
福島原発かながわ訴訟原告団
団長 村田 弘 さん
福島県南相馬市から横浜市へ避難。2013年から国、東電の責任追及、完全賠償、ふるさと喪失の補償をもとめて集団訴訟を闘っておられます。
福島事故から5年4カ月がたちます。今避難者はとても追い詰められています。あと8カ月後に12500世帯、32000人が住宅提供を打ち切られるのです。避難指示区域外から避難しているという理由だけで、これまで災害救助法の適用によって唯一国が責任をはたしてきた住宅提供を、来年3月で打ち切るというのです。
今、福島県職員と避難先の自治体職員がペアになって一人一人の避難者に「3月で出ていてもらいます」と説得してまわっています。こんな事実ご存知でしょうか。打ち切りの対象になっている人たちは、帰れるなら誰だって帰りたいに決まっています。ところが、県内の放射線の状況は、20ミリシーベルトという放射線管理区域の4倍です。そんなものさしで計って、それ以下になったから戻れ、災害救助法適用は限界だという一方的な理由で住宅を奪われるのです。
◆暴力による切り捨ては沖縄と同じ
今回、対象になっている人たちは、東電からは大人一人8万円という見舞金にもならないような賠償金を渡されただけで、家族別れ別れになりながら、子どもを放射線の影響から守りたいと県外に避難していたわけです。子供さんも成長し、ようやく生活が苦しいながらも安定してきた、そこにもってきて、住宅提供を打ち切るのは、路頭に迷えと言っているに等しい。理屈を超えて人道問題だと思っています。
実は3月までに、これまで避難指示が出ていたところも指示を解除するという方針を決めているんです。飯館村を含めて主だったところは避難指示を解除すると。そして、帰還困難区域にも決着を付け、賠償も打ち切り、被害処理は終わったことにしようとしている。沖縄のように機動隊はいないけれども、人々の生活を暴力的に切り捨てるという意味で、沖縄で起こっているのと同じことが福島で展開されているとご理解いただきたい。
◆被害の事実を消してはならない ―命を守る連帯を
安倍はなぜこんなことをするのか。原発を再開し輸出していくためには福島の被害が目障りなんです。これを消してしまえば政策を進められるというのが第一の狙いだと思います。あと2年くらいで原発事故の被害を消し去る、住んでいた人々のうけた被害も消し去られる…許されていいはずがない。今、必死になって交渉をしているところです。
神奈川の障がい者施設で惨劇が起こりました。人の命を何とも思わない思想が、ついにここまで来たかと背筋がぞっとする思いがします。福島原発被害についても、沖縄での権力の無法な暴力にも、もう一度、人の命とは何なのかというところに立ち戻り、命を守る連帯でやっていきたい。どうかよろしくお願いします。
一人の命を互いに大切にできる社会へ。原発なくしましょう♪
by nonukes_shiga
| 2016-08-05 21:12
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