7月12日、滋賀県議会・本会議を傍聴しました |
滋賀県議会・本会議を傍聴しました(7/12)
請願二つを提出していました滋賀県議会の本会議が行われました。請願とそれにかかわる意見書の部分についてご報告します。
提出していた二つの請願は「高浜原発3号機および4号機の稼働をやめるよう求める旨の意見書の提出を求めることについて」と、「沖縄、南西諸島への自衛隊配備計画を中止するよう求める旨の意見書の提出を求めることについて」です。
(→請願文など詳細は6月27日の記事をご参照ください)
総務・政策・企業常任委員会の委員長(細江議員・自民党)から審査結果が報告されました。
(→委員会の審査の様子については7月5日の傍聴報告をご参照ください)
次に討論がありました。
●●●討論●●●
☆聞き取りメモによる傍聴記録です。聞き間違い、聞き漏らし、意味の取り違え、意味不明の箇所はご容赦ください。
節木議員(共産党):沖縄、南西諸島への自衛隊配備計画を中止するよう求める旨の意見書の提出を求めることについて、不採択とした委員長報告に反対の立場で討論する。沖縄は、祖国への復帰を果たして今年で45年になる。戦後27年間復帰に込めた沖縄の願いは平和憲法の基地のない島だが、復帰後45年経って、日本の面積のわずか0.6パーセントの沖縄県に在日米軍の基地の7割が集中している。米軍、米兵の事故・事件により深刻な人権侵害がある。中期防衛力整備計画で、自衛隊は南西諸島への基地強化が言われている。2015年に成立した安保法制は、自衛隊は海外に派兵でき、武器使用も認められる。沖縄は攻撃対象となり危険にさらされる。日本国憲法は、基本的人権、個人の尊厳、幸福追求権などすべての国民に保障しており例外はあってはならない。賛同を強く求める。
高浜原発3号機および4号機の稼働をやめるよう求める旨の意見書の提出を求めることについて、採択すべきとした委員長報告に賛成の立場で討論する。関電は5月に高浜4号機を、6月に3号機を再稼働した。福井県は、この高浜原発や、夏以降に再稼働を予定している大飯原発など原発が多く集中している。福島事故がなかったかのように再稼働が加速されている。この地域は若狭湾に面しており、東日本大震災のあった三陸海岸と同じリアス式海岸で津波に見舞われたこともある。湾をぐるっと原発15基が囲む有数の原発過密地帯だ。一基の事故でも深刻だが、複数の原発が同時に、あるいは連鎖的に事故があれば被害は計り知れない。しかし、原発の安全審査は一つ一つについてしかされない。住民安全の視点が欠落している。第1の事故の後、第2の事故への対応が遅れた。複数の事故が同時に起こった場合、住民避難は困難を極めるが、避難は審査の対象外だ。三日月知事は、クレーン倒壊事故など安全に対する県民の不安が根強い中では再稼働は容認できないと言っておられる。しかし再稼働の同意権は立地県と立地自治体に限られている。高浜はmox燃料を使うプルサーマル発電で制御が効きにくい。安倍首相は世界一安全と持ち上げているが、規制委員会は安全を確保するものではないと言っている。高浜3.4号機の稼働をただちに中止すべきだ。賛同を呼びかけたい。
●●●採決●●●
「高浜原発3号機および4号機の稼働をやめるよう求める旨の意見書の提出を求めることについて」
請願に賛成:今江議員と柴田議員以外のチームしがの13人と共産党の3人で合計16人。
請願に反対:自民党の20人と公明党の2人と良知会の2人で合計24人。
退席:今江議員、柴田議員(以上チームしが)の2人。
賛成少数のため、否決されました。
「沖縄、南西諸島への自衛隊配備計画を中止するよう求める旨の意見書の提出を求めることについて」
請願に賛成:共産党の3人。
請願に反対:自民党の20人とチームしがの15人と公明党の2人と良知会の2人で合計39人。
賛成少数のため、否決されました。
高浜発電所3号機および4号機の稼働停止を求める意見書
についての採決も行われました。
賛成:今江議員と柴田議員以外のチームしがの13人と共産党の3人で合計16人。
反対:自民党の20人と公明党の2人と良知会の2人で合計24人。
退席:今江議員、柴田議員(以上チームしが)の2人。
(自民党の家森議員が「賛成なら起立」のタイミングで、ズボンを直すようなしぐさで起立されましたが、賛意を表す起立だったのか不明です。これまでの経緯からみて反対に入れさせてもらっています。議会事務局に問い合わせても今のところ明快な回答はなく、議会のウェブサイトに結果が載るのを待つしかありません…)
【追記】県議会のウェブサイトに公表された賛否状況によると、家森議員は「反対」となっていました。(7/13)
結果は、二つとも否決となりました。力不足ですみません。
とても残念ですが、命の問題は譲れませんのでこれからもがんばります。
応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
今後ともよろしくおねがいします。